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体操系アクロバットの技

バク転(後方倒立回転跳び)
Back Handspring

立った姿勢から後ろへ跳んで両手を着き、倒立を通過して両足で立つ技です。腕の振りと脚の蹴りで後ろ斜め上へ跳び、体を反らせて手を着いたら、脚を振り下ろしながら手で床を突き放します。

STEP4・上級 回転 360°ほん転技群

3Dで見るバク転(後方倒立回転跳び)

視点を自由に回し、一時停止やスライダーで各局面を確認できます。

動きは、実際のバク転の動画(コマ送り)から作りました。各コマで体の関節の位置を推定し、バク転は左右の手足が同じ動きをする技なので、左右を1本にまとめて体の縦の面の中で組み立てています(骨の長さは動画の人物から測っています)。手や足が床についている間はその部位を支点に体の位置を決め、空中(踏み切りのあと・突き放しのあと)は重心が放物線を描くようにしています。突き放しのあとの体の高さは、動画のマットに引いた中心線から各関節までの高さを測って合わせています。着地の数コマは関節の推定ができなかったため、動画のコマから読み取った姿勢で補っています。実際のフォームは指導者や目的によって異なります。

バク転(後方倒立回転跳び)とは

バク転は、正式には後方倒立回転跳びといい、後ろ向きに跳んで両手を着き、倒立の位置を通過して足で立つまでに、体が後ろへ1回転する技です。手を着かずに回る宙返り(バク宙)と違い、途中で両手を着いて体を支えるので、体操の床運動・チア・トリッキングで、宙返りの前に身につける後ろ向きの回転技になっています。ロンダートのあとに続けて行う「ロンダートバク転」は、連続技の基本です。

動きは、構え → 振り込み → 踏み切り → 後ろへ跳ぶ → 着手 → 倒立を通過 → 突き放し → 着地、の順です。3D図解の動きのもとになった動画では、腰を引いて大きく座り込んでから、腕を振り上げて跳んでいます。足が床を離れてから手が着くまでが約0.2秒、手が床についている時間は約0.45秒、手が離れてから足が着くまでは約0.15秒でした。手はかかとから約1.3m後ろに着き、足は手から約0.4m先に着いています。

左右の手足は同じ動きをするので、脚の左右の切り替えはありません。

動きの流れ

  1. 構え足を腰幅に開いてまっすぐ立ち、腕を前へ伸ばす。目線は前。
  2. 振り込み腕を下から後ろへ振り下ろしながら、椅子に座るように腰を後ろへ引いて膝を曲げる。膝はつま先より前へ出さず、すねを立てたまま重心を後ろへ移す。
  3. 踏み切り後ろへ倒れ始めたところで、腕を前から頭の上へ強く振り上げ、膝と足首を一気に伸ばして床を蹴る。かかとから上がり、最後はつま先で床を押して離れる。真上ではなく後ろ斜め上へ跳び、腕は耳の横まで振り上げる。
  4. 後ろへ跳ぶ胸を張って背中を反らせ、腕から先に後ろの床へ向かう。頭は腕の間に入れたまま、後ろの床を見る。腰を引いたまま落ちないように、体を伸ばして遠くへ跳ぶ。
  5. 着手両手を肩幅に、指先を足の方(跳んできた向き)へ、少し内側へ向けて着く(ブリッジと同じ手の向き)。着いた瞬間に肘を少し外側へ曲げて衝撃を受け、突き放しに向けてすぐに伸ばし、肩で体の重さを支える。
  6. 倒立を通過脚をそろえたまま頭の上を通し、倒立の位置を通過する。背中は反らせたまま、脚を振り下ろす勢いをつける。
  7. 突き放し倒立を過ぎたら、腰を曲げて脚を速く振り下ろしながら、両手で床を強く突き放す(スナップダウン)。背中を丸めて足を手の近くへ引き寄せ、上体を起こす勢いに変える。
  8. 着地両足をそろえて着き、膝を軽く曲げて衝撃を受ける。腕は前へ出してバランスを取る。後ろへ進む勢いが残っていれば、そのまま床を軽く蹴って後ろへ小さく跳び、上体を起こしながら腕を前から上へ振り上げて立つ。

練習の段階

上から順に、前の段階が安定してから次へ進みます。

  1. ブリッジと倒立ブリッジ仰向けから腕と脚で体を持ち上げるブリッジで、肩と背中を開く。立った姿勢から後ろへ反って手を着く倒立ブリッジまでできると、着手の形と体の反りが身につく。
  2. 振り込みと跳び出し壁や指導者を背にして、腕を振り下ろしながら腰を後ろへ引いて座り込み、腕を振り上げて後ろ斜め上へ跳ぶ動きをくり返す。跳んだ先に厚いマットを置き、背中から落ちる練習で、後ろへ倒れる怖さを減らす。
  3. 補助つきのバク転指導者が腰と背中を支え、跳ぶ・手を着く・脚を振り下ろすまでを通して行う。はじめは傾斜のついたマット(坂マット)や、ロールマットの上を回るように行う。
  4. 突き放しと着地補助を少しずつ減らし、手を着いたら床を突き放して、両足をそろえて着地し、腕を上げて立つところまでを1つの動きにする。
  5. ロンダートバク転へ単体のバク転が補助なしで安定したら、ロンダートの着地からそのまま後ろへ跳ぶ連続技に進む(指導者の補助のもとで)。

よくある失敗と直し方

  • 真上に跳んでしまう腕を振り上げても後ろへ倒れていないと、真上に跳んで手が床に届かない。腰を引いて重心を後ろへ移し、倒れ始めてから跳ぶ。
  • 膝が前へ出る座り込みや跳び出しで膝がつま先より前へ出ると、重心が前に残って後ろへ跳べないうえ、膝を痛める原因にもなる。すねを立て、椅子に座るように腰を後ろへ引く。
  • 腕が曲がって頭から落ちる着手で腕が曲がると、肩が下がって頭が床に近づき危険。腕は耳の横で伸ばして着き、肩で体を支える。
  • 突き放しがない脚を振り下ろすだけで手で押さないと、上体が起きずに着地でしゃがみ込む。倒立を過ぎたら腰を曲げて脚を速く下ろし、同時に両手で床を突き放す。
くらと先生

トリッキングはACST-BJでも習えます

トリッキングが得意分野のくらと先生が在籍しています。レッスンは個人指導が基本なので、自分のレベルに合った技から、クッション性のある専用スタジオで安全に練習できます。実際の動きを見ながら、踏み切りや回転のクセを一緒に確認していけます。

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アクロバット技には怪我のリスクがあります。宙返りや多回転の技は、指導者のいる環境やマットのある場所で練習してください。

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