トリッキングの技
トルネードキック(旋風脚)
Tornado Kick
チートステップで背中を目標へ向けてから跳び、空中で回し蹴りを当てる、トリッキングで最も基本的な回転蹴りです。
3Dで見るトルネードキック(旋風脚)
視点を自由に回し、一時停止やスライダーで各局面を確認できます。蹴り脚は左右を切り替えられます。
動きは、トリッキングの技の定義(Loopkicks Tricking の Tricktionary)、指導者による技術解説(チートステップ・腕の振り・振り上げ脚の使い方)と、テコンドーの跳び回転蹴りの計測値(重心の上昇28〜37cm、滞空0.6秒前後)をもとに、標準的なフォームとして作成したものです。実際のフォームは指導者や目的によって異なります。
トルネードキック(旋風脚)とは
トルネードキックは、チートセット(技の前に背中を目標へ向ける約180°の踏み込み)から跳び、空中で回し蹴りを当てる技です。トリッキングで最も基本的なチートキックで、回転の数え方を統一した呼び方(TKT)では Cheat 360 Round と呼ばれます。
踏み切る脚と蹴る脚が同じで、振り上げた反対の脚で着地します(コンプリート着地)。蹴った脚のまま着地すると540キックになり、トルネードはその土台になります。
空手やテコンドーでは、跳びながら回転する三日月蹴りなど、別の蹴りを「トルネード」と呼ぶことがあります。このページでは、トリッキングでの定義(チートセットからの回し蹴り)で解説します。
動きの流れ
- 構え目標を向いて立ち、両足の母指球に体重を乗せる。
- チートステップ蹴り脚を体の前を横切るように踏み込み、反対の脚の母指球を支点に回転して、背中を目標へ向ける(約180°)。腕は頭の上へ振り上げておく。
- 踏み切り踏み込んだ蹴り脚に体重を乗せ、腕を下まで振り下ろしてから大きく振り上げる(U字)。同時に振り上げ脚の膝を回転方向へ高く振り上げ、蹴り脚で床を押して跳ぶ。目標は跳ぶ前に肩越しに捉えておく。
- 空中で回し蹴り空中で脚を入れ替える。振り上げ脚は床の方へ伸ばし、踏み切った蹴り脚を抱え込む。腕を胸の前へ引きつけて回転を速め、目標を向いた頃(跳躍の頂点付近)に膝から先を伸ばして足の甲で当てる。
- 着地蹴った脚をたたみ、振り上げ脚で着地する。膝を曲げて受け止め、腕を横へ開いて釣り合いを取る。
練習の段階
上から順に、前の段階が安定してから次へ進みます。
- 回し蹴りとチートステップを別々に確認するその場の回し蹴りで、膝を抱え込んでから伸ばす動きを確認する。チートステップは、背中が目標を向くところまで踏み込めているかをゆっくり確認する。
- 蹴りを入れずに跳んで回転するチートステップから跳び、空中で脚を入れ替えて振り上げ脚で着地するまでを反復する。回転と着地を先に安定させる。
- 低い目標で蹴りを通す膝〜腰の高さの目標に向けて、空中で回し蹴りを入れる。当てる位置と着地の向きがそろうことを優先する。
- 高さを上げる腕と振り上げ脚の振りで滞空時間を伸ばし、跳躍の頂点付近で当てる。目標の高さを段階的に上げる。
よくある失敗と直し方
- 上体が前に倒れる回転軸が傾き、着地が崩れる。跳ぶ前から胸を起こし、腕は下から上へ振り上げる。
- 踏み切りで床を見る体が沈んで高さが出ない。目標を跳ぶ前に肩越しに捉え、目線を上げたまま跳ぶ。
- 振り上げ脚が低い回転と高さが不足する。振り上げ脚の膝を回転方向へ高く振り上げる。
- チートステップが浅い背中が目標を向く前に跳ぶと、空中で回転する量が増えて蹴りが間に合わない。背中が目標を向くまで踏み込む。
- 蹴るのが早すぎる・遅すぎる早すぎると回転が止まり、遅いと着地と重なる。目標を向いた頃、跳躍の頂点付近で当てる。
トリッキングはACST-BJでも習えます
トリッキングが得意分野のくらと先生が在籍しています。レッスンは個人指導が基本なので、自分のレベルに合った技から、クッション性のある専用スタジオで安全に練習できます。実際の動きを見ながら、踏み切りや回転のクセを一緒に確認していけます。
体験レッスンを予約する トリッキングを習いたい・講師について聞きたいなどのご相談はお問い合わせからどうぞ。アクロバット技には怪我のリスクがあります。宙返りや多回転の技は、指導者のいる環境やマットのある場所で練習してください。