体操系アクロバットの技
壁倒立
Wall Handstand
壁にかかとをもたれて、両手で逆さに止まる技です。壁が体を受けてくれるので、倒れる心配をせずに逆さの姿勢と腕で体を支える感覚を覚えられます。倒立や側転の前に身につけておきたい技です。
3Dで見る壁倒立
視点を自由に回し、一時停止やスライダーで各局面を確認できます。
この3D図解は、倒立と同じ振り上げの動きに壁を加えて作った動きです。局面ごとの姿勢(胴の回り・背中の丸め・首と手足の関節の角)を人の関節が動く範囲の中でなめらかにつなぎ、骨の長さは一定にしています。踏み込みから手を着くまでは踏み込んだ足のまわりに重力で倒れ込む回り方を、手だけで支えている間は手のまわりの角運動量の変化を運動方程式で計算しています。壁は手首から15cm前に置き、かかとが壁より先へ行く回り方は壁で止めています。止まる所では重心を壁の少し手前で一度止めてから、ゆっくり壁へ寄せてもたれるようにしているので、かかとは壁にそっと着きます。実際のフォームは指導者や目的によって異なります。
壁倒立とは
壁倒立は、壁に向かって片脚を踏み込み、両手を壁の少し手前に肩幅に着いて、後ろの脚を振り上げ、両脚をそろえてかかとを壁にもたれて止まる技です。体が前へ倒れすぎても壁が受けてくれるので、一人でも安心して逆さの姿勢を練習できます。
うまく止まるポイントは、「手を壁の近くに着く」ことと「勢いをつけすぎない」ことです。手は壁から手のひら1つ分ほど離して着き、肩で床を押し上げて体をまっすぐに保ちます。手が壁から遠いと体が大きく反り、近すぎると壁に届く前に戻ってしまいます。振り上げが強すぎると、かかとが壁に強く当たります。
3D図解は、倒立と同じ振り上げで壁に向かって両脚を上げ、かかとをそっと壁に着けて止まり、左脚から下りて立つまでの形で作ってあります。視点を「左から」「右から」にすると、手と壁の距離と、かかとが壁にもたれる様子がよくわかります。
動きの流れ
- 構え壁に向かって、壁から1.5mほど(大きく1歩踏み込んで手が壁の手前に着く距離)離れてまっすぐ立ち、両腕を前へ伸ばす。
- 踏み込む片脚(左)を前へ踏み出しながら上体を倒し始める。踏み込んだ足は足の裏全体を床に着け、膝を前へ曲げる。後ろの脚(右)は伸ばす。
- 振り上げる腕を床へ下ろし、壁から手のひら1つ分ほど離して両手を肩幅に着く。手を着いてから後ろの脚を高く振り上げる。
- 倒立になる踏み込んだ足で床を押して離し、両脚を上へ。勢いをつけすぎず、両脚をそろえてかかとを壁へ近づける。
- 壁にもたれるかかとを壁にそっと着けて止まる。肩で床を押し上げ、おなかとお尻を締めて体をまっすぐに保つ。視線は両手の間。
- 降りるかかとを壁から離し、片脚ずつ床へ下ろして立つ。来た道を戻る。
練習の段階
上から順に、前の段階が安定してから次へ進みます。
- かえる倒立両手だけで体を支える感覚を先に覚える。手首と腕で体重を受けられるようにしておく。
- 壁を足で登る壁に背を向けて四つんばいになり、足で壁を少しずつ登りながら手を壁に近づける。逆さの姿勢に慣れる。
- 振り上げて壁に着く壁に向かって片脚を振り上げ、かかとを壁に着く。初めは補助者に脚を受けてもらうと安心。
- 長く止まるかかとを壁にもたれたまま、肩で床を押し上げて10秒、20秒と止まる。慣れたら片足ずつ壁から離してみる。
よくある失敗と直し方
- 壁に届かずに戻る振り上げの勢いが足りないか、手が壁から遠い。手を壁の近くに着き、後ろの脚をしっかり振り上げる。
- かかとが壁に強く当たる勢いが強すぎる。振り上げは壁に届くだけの強さにし、かかとをそっと壁に着ける。
- 体が大きく反る手が壁から遠いか、おなかの締めが足りない。手は壁から手のひら1つ分に着き、おなかを引き込んで体をまっすぐに保つ。
- 肘が曲がる肩で床を押し上げる力が足りない。腕は伸ばしきり、肩をすくめるように床を押す。
トリッキングはACST-BJでも習えます
トリッキングが得意分野のくらと先生が在籍しています。レッスンは個人指導が基本なので、自分のレベルに合った技から、クッション性のある専用スタジオで安全に練習できます。実際の動きを見ながら、踏み切りや回転のクセを一緒に確認していけます。
体験レッスンを予約する トリッキングを習いたい・講師について聞きたいなどのご相談はお問い合わせからどうぞ。アクロバット技には怪我のリスクがあります。宙返りや多回転の技は、指導者のいる環境やマットのある場所で練習してください。